◇立川市の仙骨矯正の専門院◇

整体やまつばき

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RMCテクニックの
概要と解説

Abstract

RMCとは、リモート・マッスル・コントロール・テクニック(英名:Remote Muscle Control Technique)の略称です。


端的に説明すると、トリガーポイントを刺激したときに生じる過剰反応を、骨を挟む・つまむ、筋肉を引く・回す等の方法を用いて意図的にコントロールし、緩む(ほぐれる)状態にする」テクニックとなります。
 

・コリのタイプは千差万別

コリには様々なタイプがあります。

小くても硬い塊、柔らかいが広い面、厚みを帯びるなど、患部によって違いますし、患者本人の骨格や動作の癖によっても差異がでます。

・コリのタイプ例

硬さ
hardness
サイズ
size 
厚さ
thickness
部位例
parts
硬い 小さいが塊 摘まめる 首の付け根
中くらいの塊 石鹸ぐらい 膝裏
縦に長い 長め 厚くなる 起立筋
しつこい硬さ 幅広め 平ら 僧帽筋
粘土状 面が広い でん部

 

コリのタイプ(種類)は千差万別なのに対して、数パターンのほぐし方では対処できません。

単純なマッサージ機の振動、手のひらで押す・揉むといった方法だけだと、ほぐしきれないコリがまばらに残存しまいます。

(コリの性質上、残存したコリはその部位でさらに強固に定着するか、周囲を巻き込んでコリの範囲を広げます。)
 

その対処方法として、RMCでは、部位ごとに反応が異なるトリガー・ポイント(英名:Trigger Points)を意図的に利用します。
 

・従来のほぐしとR.M.C の差

R.M.C のイメージ

身体の反応に合わせて
R.M.Cを柔軟に使い分ける

従来のほぐし方では、施術者側のテクニックを主体として部位をほぐします。

例えば、“指圧” が得意な施術者ならば、指圧テクニック使ってほぐせる部位を探しながら、施術内容を組み立てていきます。

施術者の得意テクニックと患者のコリのタイプとが噛み合えば、目覚ましい効果が期待できます。

 

R.M.Cでは、部位ごとに異なる反応を起こすトリガー・ポイントに合わせて、施術者側が柔軟にやり方変えながらほぐします。

例えば、指圧、牽引、操体法とやり方を固定せず、コリの反応によって、ほぐしを使い分けます。

幅広く患者のコリをほぐし、身体全体のコリを少なくすることで効果を発揮させます。

従来のほぐし 施術者の得意なほぐしが主体となる。
コリと得意分野が合致すれば効果が高い。
R.M.C 患者側のコリの反応が主体となる。
様々なコリに幅広く対処できる。

R.M.Cの土台に「患者によってコリのタイプが異なる」という考え方があります。

ストレッチでほぐせるコリの割合が高い患者ならばその施術で効果を十分発揮しますが、もしストレッチとマッチしたコリが半分しかなければ、効果が半減してしまいます。

実際、施術者の得意なテクニックと患者のコリのタイプが合わずにほぐしきれないことは珍しくはありません。
 

コリの残存をできるだけ回避するため、患者の反応(反射)に合わせ、施術者側のテクニックをマルチに使い分けていきます。

RMCを使う側は、スペシャリスト(Specialist)よりもジェネラリスト(Generalist)ともいえます。

 

なお、RMCはトリガー・ポイントと組み合わせによって真価を発揮するため、トリガー・ポイントを理解しなければなりません。

また、指圧、揉み、さすり、叩き、牽引、操体法など、ほぐしのテクニックを幅広く網羅することが求められます。

・RMCとトリガー・ポイント(Trigger Points)

Trigger Points
Trigger Points_image

身体中の筋肉と神経に存在する

Trigger Points は、 “痛点” や “発痛点”に近い意味合いを持ち、筋肉や神経反応を過剰反応させるスポットです。

通常の押し方で圧迫してしまえば、身体が拒否するほどの刺激をあたえてしまい、鋭い痛み、揉み返しなどのリスクを引き起こしてしまいます。

そこで、RMCを利用し、患部に対して「緩めるとほぐすを同時に発生させる」ことで、意図的にトリガーポイントの反応や反射をコントロールします。

 


※トリガーポイント(Trigger Point)とは

押すと痛みを生じるスポットであり、帯状の張った骨格筋繊維中にある過敏に反応するポイント。このスポットは圧迫すると痛みを伴い、場合によっては特徴のある痛み、圧痛、運動機能低下、自律神経反応を引き起こす可能性があります。

ただし、このスポットを意図的に利用し、指圧や操体、ストレッチ等を仕掛けることにより、様々な筋肉のほぐしに応用できます。


 

1.RMC・テクニックの概要

・リモート・マッスル・コントロール・テクニック(Remote Muscle Control Technique:以下、RMCT

筋肉は外部からの刺激に対して過剰に反射する(反応する)箇所が存在しています。

脳で意識した行動より早く、コンマの神経、筋肉による反射であり、(蜂に刺された時の様に)危険からとっさに身を守る動作に近いものです。
 

RMCでは、その “無意識化の反射動作” を、意図的に利用しコントロールします。

一見すると関連のなさそうな部位でも、掴み方や刺激のあたえ方によって、離れたポイントやラインの反射動作をコントロールでき、応用することで筋肉を緩めることができます。

2.リモートの起点となる主な部位


2-1 四指:よんし(four fingers) 
四指
四指(four fingers)

・手平の内にある4本の骨を均等に挟む

図(四指)の通り、指だけでなく手のひら内でも4本の骨のままです。そのイメージを持ちながら、4本の骨を垂直にズレなく挟み込みます。

巧く挟めず1本でも骨がズレてしまうと、効果が半減してしまいます。また、手の指の部分を挟むわけではありませんので、注意ください。

人間の手の指は、骨から筋肉、神経までを進化させ、様々な作業ができるようになっています。そのため、四指は関係する(遠隔できる)部位が広く応用がしやすい傾向にあります。


2-2 大菱形骨:だいりょうけいこつ(trapezium bone)
大菱形骨

・大菱形骨を起点に、親指の付け根を抑えつつ引く

大菱形骨のある部位を圧をかけながら手元へ引きます。

親指の付け根には、ほんの少しの圧で親指全体が動いてしまう箇所があり、そこが大菱形骨の位置となります。

大菱形骨を圧の位置がズレると、ほぼゼロに近くなってしまうほどシビアです。


2-3 手根骨:しゅこんこつ(carpal bones)
手根骨

・親指付け根と小指付け根を挟むように持つ

手の甲を後ろから持ち、細かい手根骨を左右均等に全て包み込むイメージで挟みます。

手根骨を巧く挟めると、腕から肩口までの筋肉がロックされたような状態になります。

なお、腰やでん部の筋肉にも関係するのも特徴です。


2-4 橈骨・尺骨:とうこつ・しゃくこつ(radius・ulna)
橈骨・尺骨

・ 橈骨と尺骨を均等に挟む

※挟む位置(手首近く、真ん中、腕近く)ごとに影響する範囲が異なる

腕の橈骨と尺骨が若干しなるように左右から均等に挟み込みます。

大きく3分類され、①手首寄り、②真ん中、③肘寄りとなり、使い分けることでリモートのポイントを更に調整できます。

橈骨・尺骨は手の平の角度により交差しますので、手の平を安定させることが重要です。


2-5 上腕二頭筋:じょうわんにとうきん(biceps brachii)
上腕二頭筋

・上腕二頭筋を包み込むように回す

上腕二頭筋の全体を圧をかけながら内か外へ動かします。

指を使うと痛みにつながりやすいので、指の平や手の平の面を利用することが重要です。

上腕は固定しにくいため、安定する位置に調整しながら行い、力で動かさないように固定することは避けなければなりません。


2-6 僧帽筋:そうぼうきん(trapezius muscle)
僧帽筋

・僧帽筋の全体が動くよう、真っ直ぐ引く

背面より肩口の僧帽筋を腰側へ、圧をかけながら滑らすように引きます。

脊柱起立筋と相性のよい部位であり、背骨付近の筋肉をリモートしやすいです。

単純がゆえに力が分散しやすく、分散した引き方だと肩の僧帽筋ですら動かせません。


2-7 大殿筋・中殿筋・小殿筋:だい・ちゅう・しょうでんきん(maximus・medius・minimus gluteus)
大殿筋・中殿筋・小殿筋

・でん部のそれぞれの筋肉に対し、圧をかけながらの左右の振りや叩きを行う

馬尾神経(cauda equina)に代表されるように、でん部は上肢と下肢との多種多様な神経の通り道となっています。

その神経群を筋肉ごと、手のハラを使って左右に“切る”イメージで動かしたり、“叩き”を使って刺激を与えるようにします。

大殿筋、中殿筋、小殿筋とそれぞれにほぐせる部位が異なるため、腰椎にそった筋肉の状態を確認しつつ使い分けます。


2-8 大腿筋 だいたいきん (thigh muscles)
大腿筋

・大腿筋(太もも)を内・外へ圧をかけながら回す

大腿動脈や神経に代表されるように、骨盤と足をつなぐ重要な部位です。血行や神経を意識し、軽度に遮る感覚で圧をかけながら回します。

股関節や膝といった感度が鋭い部位と関連し筋肉が大きい部位であるため、難易度は高い部類に入ります。


2-9 足首 あしくび (ankle)
足首

・足首の全体を内・外へ圧をかけながら回す

足首は左右の重さとバランスを調整し、中心線を垂直にする縁の下の力持ちな部位です。アキレス腱もあるため、一緒に動くように圧をかけながら回します。

腰やでん部の筋肉ともつながりが深いことから、あえて重視して利用する場合があります。


2-10 足指 あしゆび (toe)
足指

足指の関節が軽く動く程度の加減で、伸ばし回す

足指は移動の際の繊細な重心移動を支えていますが、ヒールやスニーカーなどの指が使いにくい靴により、関節が縮こまり硬くなりがちです。その縮こまりと硬さを解きながら、ストレッチをかけるつもりで伸ばし回します。

足指はとくに膝に関係しており、ひざ痛を抱える方に利用します。

3.RMC・テクニックの逆引き・早見表

RMCで求められるのは、正確さスピードです。ほぐしたい部位に対してどのRMCを使用するかを瞬時に判断しなければなりません。

『逆引き・早見表』がその道しるべになればと考えております。

3-1 上部

・首

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
首(前)            
首(後)              

○:推奨、△:利用可
 

・肩

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
肩(前)          
肩(後)        

○:推奨、△:利用可
 

3-2 中部

・上腕 / 前腕

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
上腕              
前腕              

○:推奨、△:利用可
 

・背中(脊柱起立筋)

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
肩(前)            

○:推奨、△:利用可
 

3-3 下部(骨盤周り)

・腰

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
腰部              

○:推奨、△:利用可
 

仙腸関節 / でん部

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
仙腸
関節
             
臀部            

○:推奨、△:利用可

 

・股関節

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
股関節                

○:推奨、△:利用可
 

3-4 下部(足)

・大腿

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
大腿                

○:推奨、△:利用可
 

膝 / ふくらはぎ

  四指 大菱
形骨
手根
橈骨
尺骨
上腕
二頭筋
僧帽
臀筋 大腿
足首 足指
             
脹脛                

○:推奨、△:利用可

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