◇立川市の仙骨矯正の専門院◇

整体やまつばき

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出産後にあらわれる
“尾てい骨の痛み”

尾てい骨痛(尾骨痛)の概要 

Abstract

尾てい骨の痛み

女性の発症率が高い
尾てい骨の痛み

尾骨には、木にぶら下がれるほどの筋肉と手の代わりの触覚といった人間がサルだった頃のなごり(形跡)があります。

そのため、尾骨は退化したとはいえ、尾骨と関連する筋肉や関節、鋭い感覚神経が存在します。

それらの尾骨の組織群には、他の部位と同様に硬い(または凸な)コリができます。もしコリが神経を圧迫すれば鋭い刺激痛につながります。
 

患者がトリガーとして考える「(お風呂等で)転倒し尾骨を打撲した痛み」「長時間の座位等で発生した一時的な痛み」と混同せずに、尾骨周辺の状態を確認する必要があります。

 
◆ 日常で繰り返される尾骨の痛み

主に尾骨周辺に痛みが集中している場合、『尾骨痛(尾てい骨痛)』として、他の周辺痛(腰痛、仙骨痛、坐骨神経痛等)と分けて扱っています。

尾骨の痛みは、怪我などの特殊な状況下で発生する症状だと思われいますが、日常生活において発生する、けっして珍しくない症状であり、今後さらなる症状の認知と対処方法の発展が求められる分野です。


なお、月経(生理)の不順や妊娠・出産のタイミングなど、女性にあらわれやすい傾向があるため、女性の骨盤形状や女性ホルモンで開く骨盤の関節と関連も考えられます。

<申告のある症状事例>

  • ちくちくして仰向け寝ができない
  • クッションを使っても座位がきつい
  • 尾骨の横に盛り上がりがあり痛を伴う

1.尾骨痛(尾てい骨痛)を誘発する要因

前提:尾骨の機能と組織

人間に残存する尾骨は妊娠から8週目ぐらいの間に、尾の体節(尻尾の細胞の素)が発達し続けて原始的な尻尾を形成します。発達期間を過ぎると突然減少に向かい、発達させた尻尾を自ら退化させます。

尻尾を一度発達させ再び消滅させるという矛盾した現象は、進化プロセスの名残として遺伝子のメカニズムに組み込まれています。しかし、このメカニズムのためか、尻尾の機能は退化したにもかかわらず、尻尾の組織(関節、筋肉、神経)は依然として残っています。

 

1-1 尾骨の神経への刺激

尾骨の先端、または、尾骨の周辺(仙骨を含めた骨盤底筋群の一部)にコリの盛り上がりがあると、尾骨が刺激され鋭い痛みを伴うリスクがあります。

仙骨の先端に尾骨が位置することから、仙骨の形成時期(成長期)につくられた骨の形状や骨盤に対する角度によっては、外部の刺激を受けやすい状態となります。

なお、成長期で定まった骨格は一生涯変化しませんが、骨盤を繋ぎ合わせる靭帯は妊娠・出産、老化で変化するため、どの段階で崩れが始まり、尾骨のリスクが顕在化するかは個人差があります。

ただし、運動不足、異常な痩せなどで臀筋が衰退すると、でん部のクッションが機能せず直接的な刺激に悩まされることとなります。

 

1-2 尾骨の圧迫感

尾骨には突起にそった溝(凹み)があり、強固な筋肉や筋膜でつながってますが、通常は尾骨の角度とでん部のクッションにより、突起の存在をあまり意識することがありません。(他の動物と異なり、尾骨(尻尾)が邪魔にならない)

しかし、尾骨の凹みにビー玉やスーパーボール大のコリが発生することがあり、尾骨への圧迫感を増大させます。ちょうど尾骨との接触面において違和感、またはコリコリした痛みを感じさせます。

退化して役割を終えた尾骨とはいえ、硬直化させた状態とせず、柔軟性を保つ必要があります。


2.尾骨痛(尾てい骨痛)の発症のきっかけ

・女性が発症しやすい尾骨痛

不調が重なって重度化していく腰痛などとは異なり、ある日を契機に前触れもなく症状が顕在化するケースが多いです。とくに女性特有のイベント(妊娠・出産、月経不順、更年期等)がトリガーとして疑われます。

2-1 女性ホルモンの変化が契機

妊娠中は女性ホルモンが増加し、骨盤が出産に向けて開く方に緩みます。その過程で、今まで影響のなかった尾骨に想定外の負担が加わる可能性があります。

また、出産後(産後)は女性ホルモンの減少により骨盤が段々と閉じていきますが、骨盤の戻る位置に歪みが生じ、歪みのストレスが尾骨に及ぶ場合があります。

更年期や生理不順など、女性ホルモンに関わるイベントも同様となります。

2-2 骨盤の形状

女性と男性で仙骨の形状が異なり、女性の仙骨の方が男性よりもカーブが急です。そのため、仙骨の先端に位置する尾骨は女性特有の性質を持ち、尾骨痛発生のリスクを将来にわたって内包します。

女性と尾骨痛の関係性が深い理由の一つです。

2-3 やせ型の体型(でん部の筋肉衰退)

尾骨は通常、でん部の筋肉や脂肪のクッションにより、外部の接触・刺激から保護されています。

しかし、下肢の痛み(膝痛、股関節痛など)で運動不足となり、でん部の筋肉が著しく衰退すると、尾骨に直接の接触・刺激を受けます。皮下脂肪はクッション的な役割があるため、脂肪がない場合も同様です。
 

※やせ型体系の弊害
脂肪は白色脂肪を蓄えすぎることが問題なだけであり、本来は怪我の防止、栄養・体調の維持、保温と身体を守る要です。とくに、スタミナ観点での誤解があり、長時間動くには脂肪の燃焼が欠かせません。

(なぜなら、スタミナの燃料となる糖質(血糖)は、即時の高エネルギーとなりますが貯蓄に向かず流動的です。対して褐色脂肪や筋肉内脂肪は、燃料消費の条件はありますがエネルギー利用と貯蓄に優れています。)

  エネルギー性 時間性 貯蓄性
糖質 高エネルギー 即時 貯蓄に向かない
脂肪 小中エネルギー 閾値・条件あり 貯蓄しやすい

上述より、常に食事を欲する過食やせ型筋肉を伴わないやせ型は注意が必要です。


3.尾骨痛(尾てい骨痛)への対処

3-1 尾骨筋の重点ほぐし

尾骨の硬直が疑われる場合、尾骨の突起が分かるまでほぐすことと、尾骨から仙骨にかけて覆うコリの盛り上がりをなだらかすることです。

尾骨の硬直を解き、(イメージとして)尻尾が動かせるようにします。

 

・尾骨筋を重視してほぐすパターン

尾骨の横の凹みを意識してほぐし、骨の突起に触れる(突起をはっきりさせる)柔軟性を感じるようにすることを目的とします。(人間の尻尾は退化しているとはいえ、柔軟性を感じないと様々な不快症状を引き起こします。)

尾骨のほぐしでは、尾骨筋をストレッチさせながら筋肉を緩めていき、表面にコリは、左右を分断させるイメージで同様にほぐしていきます。

また、例えビー玉サイズの小さなコリであっても、尾骨の神経は過敏な刺激となりますので、固まりのコリがある場合は注意します。なお、尾骨は円柱であるため、元の位置からコリをズラすことでコリの塊を小さくしていくことができます。

 

・でん部を重視してほぐすパターン

でん部は尾骨を刺激・負担から保護するクッションの役割を持ち合わせているため、でん部が硬い、または緩みすぎの場合(※)、クッション性を意識したほぐしを行う必要があります。

ほぐしの詳細は、リンク先を確認ください。
 

※でん部が硬い、または緩みすぎ
硬すぎる、緩すぎる(ぺしゃんこな)でん部は、どちらも弾力性が乏しくクッションの役割ができていない状態です。とくに緩みすぎは、伸びきった輪ゴムのようなもので状態として深刻です。

Conclusions

尾骨付近に発生したコリが神経の刺激、患部の圧迫感へとつながり痛みを引き起こすリスクとなります。

また、尾骨痛は女性に発症しやすい傾向があり、出産や、生理不順などがトリガーとなる場合があります。

尾骨の硬直が解きつつ、でん部の状態をフォローするほぐしが大切です

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