◇立川市の仙骨矯正の専門院◇
整体やまつばき
アクセス | バス停 金比羅橋下車 徒歩3分 |
---|
営業時間 | 9:30~22:00 定休(月/金・午前) 祝日は営業します。 |
---|
お気軽にお問合せください
ほぐしはうつ伏せで行うイメージが強いですが、筋肉は前側にもある以上、前側のコリのほぐしは必要不可欠です。
とくにリンパ循環を改善する場合、リンパの関連部位(鎖骨静脈下、腹膜、鼠径部等)がうつ伏せだと隠れてしまいます。
身体の前側は、繊細な動作に合わせた関節と機能別に分かれた筋肉が多いため、部位に合わせて様々なタイプのほぐしのテクニックを駆使します。
基本の型は、下記の①、②です。
ほぐす順序は、心臓からの流れを意識し段々と離れていく方が良く、参考例としては、腹部→手→腕→胸部→首→鼠経部→大腿→ふくらはぎ→膝→足首があります。
ただし、固定の順序ではありません。
血流に逆らわない形であり、一貫性のある順序であれば、自然とリラックス状態が継続します。
顔は表情筋から咬筋といった活発に動く筋肉を、柔軟で薄い皮膚で覆っています。骨格バランスに大きく影響する「歯」が存在するという点においても、あらゆるコリの要素を含んだ部位です。
細分化すればキリがないほど多種多様な部位であるため、顔のコリを大きく分類をすると、こめかみ、頬骨、顎骨のラインとなります。
<代表的なコリ> ・こめかみ [Temple] ・頬骨ライン [Cheek bone line] ・顎骨ライン [Gnathic bone line] |
こめかみでは、目の横から耳の近くまで楕円形にコブのようなコリができることがあり、眼精疲労や頭痛を助長させます。
頬骨ラインでは、骨の上下に紐状のコリが張り付くことがあり、状態によっては指の太さほどになります。
顎骨ラインでは、ゴム板のようなコリがべったりと張り付くことがあり、顔のラインを歪みや顎の不調を助長させます。
顔は表皮も筋肉も薄いにもかかわらず、粘土状のしつこいコリができるという難易度の高い部位です。強くすれば傷めるし、弱くすれば何も変わらないため、ピアニストのような加減が求められます。
また、同時にむくみを流して顔全体をスッキリさせるなど、顔のみの需要が成り立つほど技術の幅が広く深い分野です。
仰向け状態の首は、現在の首の状態が分かりやすくあらわれます。
顎が上がる首猫背では、後頭骨に荷重が集中するように頸椎がアーチ状となり、接触面との間に手がすっぽり入るほどの空間ができています。
逆にストレートネックでは、頸椎のアーチが乏しくなり、接触面にぺったりとくっついています。
首のコリを分類すると、後頭骨下辺ライン、頸椎下ライン、頸椎横ラインとなります。
<代表的なコリ> ・後頭骨下辺ライン [Occipital bone under line] ・頸椎下ライン [C‐spine under line] ・頸椎横ライン [C‐spine side line] |
後頭骨下辺ラインでは、頭を前後に倒すときに動く部位に対して、ちょうど本人の手で触ったほどのサイズのコリがあります。
頸椎下ラインでは、頸椎の下に張り付くように、指1、2本の筋状のコリがあります。
頸椎横ラインでは、横に振り向くときに動く筋肉に対して、筋肉の筋を埋めるようなコリがあります。
首は揉む、さするといった方法より、ほぼ誰にでも共通している首ほぐしのポイントを、様々な角度で正確に指圧できるかが重要となります。
首は隙間と凹凸の集合体ですが、表皮が首カバーのように覆っているため、最初は気づきにくいかもしれません。
うつ伏せでのほぐしとほぐす箇所はほぼ変わりませんが、首のコリはほぐしの角度との相性が大きく影響するため、仰向けとうつ伏せの両方を行い、角度を変えながら行う必要があります。
肩は後ろ側だけに強い筋肉があるのではなく、前側にも大胸筋や三角筋など、肩の動きには欠かせない筋肉群が存在します。
それらの筋肉をほぐさずに済ますのは、肩の筋肉の半分をほぐさずに終えるようなものです。
肩のコリを分類すると、鎖骨ライン、胸筋付近、三角筋のつなぎ目となります。
<代表的なコリ> ・鎖骨ライン [Clavicle line] ・胸筋付近 [Pectoralis] ・三角筋つなぎ目 [Front Deltoid joint] |
鎖骨ラインでは、肩の動きに欠かせない部位ですが、鎖骨の上下に凹凸がなくなるほどのコリができており、スムーズな動きを妨げていることがあります。
胸骨付近では、猫背により巻き肩になっている場合、胸筋が前側に引っ張られており、気管が圧迫される丸く縮んだ姿勢になっていることがあります。
三角筋のつなぎ目では、リンパを詰まらせるコリや肩の上げ下げを邪魔するコリがあらわれることがあります。
肩は後ろ側からほぐすより、前側からのほぐした方が肩の状態を上げやすいです。
鎖骨は肩甲骨とつながっていますし、三角筋は肩の前から後ろまで覆うようにカバーされています。
そのため、肩全体の動きを改善するには、前側と後ろ側の両方をほぐす必要がありますが、多くの場合、後ろ側からのほぐしが中心となっており、肩の半分のみのほぐしとなっているケースがほとんどです。
前側をいかに注力してほぐせるかが肩のほぐしを左右します。
鼠径部は、腸や子宮・卵巣の調子をも左右する、血行とリンパの通り道の役割があります。
太い静脈、動脈とともにリンパ管のバイパスがありますし、骨格の構造で重要な骨盤ともつながりがあります。
上半身と下半身の循環させる準備として、ほぐすことをお勧めします。
<代表的なコリ> ・鼠径部ライン [Inguniral region line] |
鼠径部ラインでは、リンパの流れを低下させるコリができることがあり、上半身と下半身の循環を妨げますことがあります。
とくに腸骨の窪みにそってコリがあると、むくみなど循環の低下が顕著になります。
鼠径部は敏感で感度が高いため、直接の強い押し方ができない部位です。
身体の構造上、足を伸ばした状態だと鼠径部の腱と筋肉がぴんと張ってしまうため、足を曲げた状態であらかじめ緩むようにします。
その状態にて、腸骨に張り付くようにできているコリを血行の押し開き(STOP&GO)を中心にしてほぐしていきます。
大腿は、むくみにより従来の状態よりも太くなっていたり、腰をかばう姿勢の負担がかかりパンパンになるなど、縁の下の力持ちちがゆえに隠れたコリがでやすい部位です。
鼠径部のコリと合わせてほぐすことで、相乗した血行やリンパの流れ改善を行えます。
<代表的なコリ> ・大腿の内 [Thigh inside] ・大腿の外 [Thigh outside] |
大腿の内では、股関節の動作において引っ掛かりを生じさせるようなコリがあらわれることがあります。筋肉がパンパンな場合は血行を低下が疑われます。
大腿の外では、臀部から続くラインに張りがあらわれていると、座骨神経や腰の状態を下げてしまいます。
大腿部は強い筋肉が集まっていますが、一方で筋肉同士の隙間が多数あり突くような刺激に弱い面を持ち合わせています。
そのため、筋肉の隙間を使って振り、全身に心地よい揺れをあたえるようなほぐし方がおすすめです。
太い静脈と動脈を利用し、両手で挟んで開くことを繰り返す方法も有効です。
前側の膝は、膝のお皿の状態が大切になります。
膝を痛めている場合、膝のお皿の動きが低下しているか、膝に張り付いて動かないことがあり、膝を動きをサポートする本来の機能ができていない傾向があります。
<代表的なコリ> ・膝の内 [Knee inside] ・膝の外 [Knee outside] |
膝の内では、内側に向けて盛り上がるようなコリができていることがあり、膝のお皿を内側へ動かす動きを阻害します。
膝の痛みは内側にあらわれやすいこともあり、大きさも外よりも内に偏りやすいです。
膝の外では、O脚に伴うコリができやすく、スポーツなどで特定の膝負担を繰り返す場合においても同様です。
例えば、ゴルフで右打ちする場合、左膝の外側に負担がかかりコリが生じていることがあります。
前向きの膝は、膝のお皿をスムーズに動せるように施術することが重要となるため、その準備として、膝のお皿の内側と外側に張り付くコリをほぐします。
指圧によるほぐしも可能ですが、強靭な靭帯を利用した全身が心地よく揺れる程度の振りを加えながらの方が効率的にほぐせます。
なお、膝のお皿を下に動かすことで大腿部の筋肉をストレッチすることが可能です。
ふくらはぎは、第2の心臓(second hearts )とも呼ばれる下肢からの血液やリンパの循環に欠かせない部位です。
しかも、両足で二つ分のポンプ運動をすることができる点でも優れています。
しかし、本来の柔軟性が失われ、脛骨と腓骨に張り付くように平たく硬くになっている場合があり、とくにむくみや通年の冷え、子宮・卵巣の不調を抱える女性に多い症状となります。
<代表的なコリ> ・ふくらはぎ [Calf] |
ふくらはぎでは、脛骨と腓骨の隙間にボンド(paste)で張りついたようなコリができていることがあります。
この状態では、ふくらはぎのポンプ運動どころではなく、血行の停滞を引き起こします。
足を曲げた状態にて、ふくらはぎをつまむようにして脛骨と腓骨の隙間に指を引っ掛け、はじめは全身が心地よく揺れる程度の振りからはじめます。
第2の心臓と呼称されるだけあり、骨と筋肉の隙間を空けるだけでもだいぶほぐれます。
それでもふくらはぎの硬さが気になる場合は、脛骨と腓骨のラインにそってふくらはぎを骨からはがすようにほぐしていきます。
なお、ふくらはぎの性質上、立位や座位だと外圧に対して防御できますが、それ以外では無防備となるため、力任せにはがしたり押したりしてはいけません。
足首は、二足歩行のバランス安定の根幹となる部位であり、ひとたび柔軟性が低下し硬くなれば、全身への余分な負担が増えてしまうほどです。
現代では、長距離を歩く機会が減っているためか、真っすぐとつま先を出す歩き方ができず、逆ハの字(ペンギン歩き)が一般的になっています。
この逆ハの字の歩き方は足首を硬くしO脚を助長させますが、足を綺麗に見せたいはずの若い女性にも多く、年齢を重ねるにつれ戻らなくなっていきます。
<代表的なコリ> ・足首 [Ankle] |
足首では、関節に根をはるようにコリが浸透していることがあり、立ち姿勢でかかとに重心が掛かっています。
足首の硬さとあわせて足の指が縮こまっており、足の指を使ってバランスを維持できていないことも特徴です。
足首は長年の歩行によるコリが積み重なっているためか、足首のストレッチや回す運動(旋回運動)によって一時的にはほぐれますが、継続させるには不十分です。
足首の強固な腱をほぐすには、基本的に歩行時のバランスを含めた全身の骨格バランスを整えなければなりません。
ただし、足の指と足首の関係性のみは別であり、縮こまった足の指を伸ばし、足の指同士の感覚がくっつかないように開かせると、足首のほぐれが継続できます。