◇立川市の仙骨矯正の専門院◇

整体やまつばき

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産後育児の3大症状
(抱っこ肩,抱っこ首,抱っこ腰)

Abstract

・“赤ちゃんの抱っこ” は楽じゃない

出産後の女性を悩ませるのは、育児中に避けることができない「毎日の赤ちゃん抱っこによる負担」です。
 

現代の女性は華奢(筋量↓↓)な身体つきであるため、抱っこの負担に、本人の首、肩、腰が耐えられず、ある日突然、今まで感じたことのない痛みを引き起こします(抱っこによる痛み)。

また、妊娠中・出産時に残ったダメージが元となり、過去の症状が抱っこで悪化する(頻度が増える)があります。
 

・産後フィジカルサポートの重要性

抱っこの痛みに悩む女性は、抱っこの悩みを吐き出したいというより、自身の身体をケアしつつ、育児に励めるフィジカルなサポートを希望しています。

しかし、一般的な育児サポートでは、家事・育児援助や悩み相談といった負担軽減に重点がおかれ、産後の身体を健康に向かわせるサポートが不十分です。

例えば、抱っこで腰を痛めて家事・育児を代行してもらっても、腰痛問題の先送りにすぎず、根本的な不安の解決に至っていません。

(抱っこが不安なくできる)育児の身体をつくる産後ケアは、前向きな育児のために広く認知されるべき課題です。


◆育児中の抱っこによる三大症状

抱っこによる三大症状として、抱っこ肩痛抱っこ首痛抱っこ腰痛があります。

三大症状ごとに発生のトリガー(発端)が存在し、症状緩和のアプローチと予防策を講じるための判断根拠が異なります。

なお、ひざの痛み、頭痛、めまいなどが後発するケースがあり、抱っこの痛みに止まらず、症状が進展するリスクがあります。

症状 トリガー(発端)
抱っこ肩痛 不慣れな抱き方、片手抱っこ、手首の腱鞘炎
抱っこ首痛 首の斜め向き角度、抱っこ紐による圧迫
抱っこ腰痛 抱き下ろしの動作、正座・あぐら

 

・抱っこによる痛み症状の進行

初期は筋肉痛に似た症状だったものが、進行(Ⅰ期)進行(Ⅱ期)へと徐々に段階が進むことで深刻化していきます。

進行するほど、(例え育児が終わったとしても、)将来的に悩まされ続ける確率が上がるため、早期の対策が重要となります。
 

・<進行度別> 抱っこによる痛みの深刻化

  症状 特記
初期 首・肩こり
背中・肩甲骨はり
何とか我慢でき、
育児に軽度の支障
Ⅰ期 首痛、肩痛
腰痛
背中・肩甲骨の痛み
動作の違和感を感じる
Ⅱ期 可動域の制限
仙骨痛、臀部痛
尾骨痛、股関節痛
偏頭痛、めまい等の不調
育児に重度の支障
何度も休憩を挟む

1.抱っこ肩痛

赤ちゃんを抱っこしながらの作業(家事、移動など)は、育児では避けられない行為です。

不快な症状が取れずに残りだしたら注意が必要です。「ながら抱っこ」の症状進行を食い止めなければ、慢性化した肩痛(肩コリ)となります。

1-1 "抱っこ肩" の原因

抱っこ肩(抱っこによる肩コリ)

片手抱っこ、
授乳、あやす 

抱っこ時の不安定な姿勢、抱っこしながらの家事による片腕の酷使、添い寝しながらの抱っこ(授乳等)などにより、肩へと肩甲骨への負担が常態化します。

症状が進行することで、当初は肩から腕の範囲に収まっていた痛みが徐々にひろがっていき、肩甲骨、背中の痛みにつながることがあります。

・肩の角度

抱っこに慣れていない時期は、腕のみを使った無理な抱え方になりがちです。

肩甲骨が上がったままの角度となり、肩甲骨が背中から浮き上がると、肩の左右の高さが不均衡となります。

・片手抱っこ

家事や移動の際に片手の抱っこを多用しますが、両手よりも肩への負担が増します。

利き手で家事をしながら逆手で抱っこするなどの意図しない動きは、肩の痛みを誘発します。

・手首の腱鞘炎

育児中に手首の腱鞘炎となったことで、手首を庇う不自然な抱っこ姿勢となってしまい、肩の痛みを併発します。

1-2 "抱っこ肩" への対処

可動域に制限がでるまで肩コリが進行すると、ストレッチや体操の効率が下がり、さらに可動域を狭めて悪循環に陥ります。

その悪循環を止めるために、「胸筋と二の腕のほぐし」→「肩甲骨のほぐし」 → 「肩甲骨矯正」の順で行い、自己復調が期待できる段階まで可動域を広げます

抱っこによる負担 より、自己復調力が上回ればとなれば、抱っこを避けずに痛みの予防ができます。

・胸筋と二の腕ほぐし

肩を支える強力な筋肉である胸筋を筋肉繊維のラインにそってほぐします。

むくみがあると軽い圧でも刺し込む痛みを感じます。肩関節を繋がる二の腕や鎖骨はとくに注視します。

・肩甲骨ほぐし

肩甲骨が内外のどちらに引っ張られて固まっているか、コリの盛り上で凹凸が無くなっていないかを確認します。

肩甲骨を360度の角度から骨の際を意識し、肩甲骨の型抜きのようにほぐします。

・肩甲骨矯正

肩甲骨の上下左右の滑りや剥がしを含めた可動域を確認し、肩甲骨回しと肩甲骨はがしを組み合わせた矯正を行います。

肩甲骨回しでは、腕の可動を使った回し方、肩関節のテコの原理で動かす回し方を駆使しながら、段々と可動域を広げます。


2.抱っこ首痛

おむつ替えや食事の世話など、赤ちゃんに合わせた低い姿勢を続ける育児中は、首の負担が増す角度が常態化します。

また、首に負担の少ない抱っこ紐の改良が目覚しく進んでいますが、前側の抱っこは依然として赤ちゃんの重さによる首の不安定さを助長します。

産後ケアとして見落としがちですが、首の悪化を予防しなければ将来のリスクとなりかねません。
 

2-1 "抱っこ首" の原因

抱っこ首(抱っこによる首コリ)

下向きの視線
前抱っこなど

赤ちゃんに合わせた下向きの角度、前側の抱っこによる負担は、首のコリ発生のトリガーとなります。

毎日休むことなく続く育児によって、コリが回復する前に、少しずつ新たなコリが積み重なっていきます。

・首の下斜めの角度

赤ちゃんに注視して長時間 下方向を見ると、頭の約5kgの重さが首にかかり続けます。

気付かないうちに後頭骨の下辺から首後ろにかけて、首を硬めるコリが張り付くように蓄積されます。

・前抱っこ

前抱っこが長時間続くと、首を起点とした負担により周囲の動脈や静脈の循環が低下します。

とくに頚椎の7番付近では首猫背と類似したコリを助長させ、頸椎の突起の周囲に盛り上がったままコリ固まります。

2-2 "抱っこ首" への対処

首の筋肉は、旋回や上下左右の複雑な動きに合わせ、互いの筋肉の動作を邪魔しない間隔を保ちながら存在しますが、首のコリは筋肉の間隔を不均衡にさせ、首全体の動作バランスを崩します。

なお、牽引を専門とした治療法、健康グッツが多数存在しますが、椎の間隔は伸ばせばコリが解消するほどシンプルではありません。

それよりも、7つの頚椎の間隔と反応を均等にすることの方が大切です。

首後ろのほぐし

首の後ろのライン(後頭骨下辺、頚椎下、頚椎横、首付け根)に対して、動作の不均衡につながるコリをほぐします。

首は角度、形状が異なる複雑な筋肉構造のため、ワンパターンのほぐしを避ける必要があり、仰向け、うつ伏せ、さらには上下左右とほぐしの方向を変えます。

・首の3点牽引

牽引による首の本能的な硬直を避けるため、神経へのフェイントをかけながら通常の首牽引へ移行していきます。

頚椎を軽く持ち上げる小さな動きからはじめ、頸椎から仙椎を牽引する大きな動きに繋げていきます。

・フィギュアエイト(首八の字操体)

首牽引で頚椎の間隔を伸ばした後に、今度は首の間隔を均等にする動きを入れます。それが8の字に頚椎を動かすフィギュアエイトです。

頸椎圧迫と開放、無限大の動き(∞の動き)を組み合わせ、左右上下均等にします。

もともとは頸椎から全身の筋骨格バランスを整える技術ですが、神経伝達をスムーズにする効果もあります。


3.抱っこ腰痛

女性ホルモンで開いた骨盤が出産後に安定しない位置に戻った方や、出産前に腰の不調(ぎっくり腰や坐骨神経痛など)を経験していた方は、腰の筋肉や腰椎が不安定となり、赤ちゃんの荷重に腰が耐えきれない場合があります。

とくに腹筋が弱い女性、声が小さい(腹式呼吸ができない)女性は、妊娠中・出産後の運動不足が重なることで、腰痛が悪化するトリガーとなります。

産後骨盤矯正とともに腰痛対策のほぐしを行い、また、育児中にできる運動にて、腰痛の再発を予防します。

3-1 "抱っこ腰痛" の原因

抱っこ腰痛(抱っこによる腰痛)

抱き上げる、
おんぶする など

出産影響による骨盤の不安定さ、出産前に腰の不調を持つ女性は、腰の耐久力の低下により、抱っこ腰痛を発症するリスクが高まります。

また、半年で乳児の体重が約2倍となるように、女性の筋力の発達は、赤ちゃんの体重増の負担に追い付けません。(「抱っこの負担 > 女性の筋力発達」が生じる)

・不慣れな抱っこ

抱っこに慣れていない初期は、無理な抱え方になりがちです。

肩甲骨が上がったままの角度となり、起立筋を強張らせ、腰痛を助長します。

出産前の不調

出産前からぎっくり腰、坐骨神経痛などを経験している腰は、赤ちゃん抱っこの負担に耐えられず、痛みを発症するリスクが高まります。

・出産前からの筋力不足

腰を使う筋力が弱い女性は、赤ちゃんを腰で支えることに苦戦します。

また、小声の女性に顕著ですが、腹式呼吸が苦手でできておらず、本来は呼吸でサポートできる筋肉が疲弊します。(腹式呼吸は身体の中心線を呼吸で支える効果があります)

3-2 "抱っこ腰痛" への対処

抱っこによる腰への負担集中を回避すること、育児を考慮して予防策をあらかじめ講じておくことが基本となります。

なお、骨盤が締まっていないことで様々な不調になるというより、骨盤のアンバランスさがトリガーで引き起こします。そのため、産後骨盤矯正と仙骨矯正はセットで行います。

・産後骨盤矯正と仙骨矯正

骨盤矯正と仙骨矯正の組み合わせにより、負担が正しく分散するバランスづくりをします。

産後の骨盤矯正では、腸骨の高さ、左右の偏り(捻り)を操体法を使って整えます。

仙骨矯正では、重心を内包する仙骨を、体幹が安定する位置に調整します。

・でん部のほぐし

腰痛と混在しやすい、尾骨痛や坐骨神経痛といった他の症状が併発している可能性があります。

腰とともに、でん部を重視してほぐすことで、疑わしい症状を網羅します。

なお、産後の尾骨痛は珍しくありませんが、対処法はあまり進んでいません。

・反り腰の改善

抱っこによる反り腰が進むほど、姿勢に影響します。

姿勢筋のほぐしと正しい姿勢の試行により、反り腰を改善していきます。

・産後トレーニング

産後1ヶ月過ぎを目安に、徐々にトレーニングを開始し腰痛を予防します。

単純で短時間の体幹腹筋トレーニングを推奨しています。(最近は自宅にこだわらずとも、赤ちゃんと一緒に行える水泳教室や、子連れOKのレッスンが増えています。)

Conclusions

抱っこによる三大症状があらわれたからといって、「抱っこ」そのものを禁止することは現実的ではありません。

日々の抱っこを前提とした対策が、発生した部位ごとに求められます。

産後の骨盤矯正、ほぐし、トレーニングを複合した具体的なアプローチが大切となります。

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