◇立川市の仙骨矯正の専門院◇
整体やまつばき
アクセス | バス停 金比羅橋下車 徒歩3分 |
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営業時間 | 9:30~22:00 定休(月/金・午前) 祝日は営業します。 |
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老廃物の元をたどれば、人間の身体を構成する一つ一つの細胞のサイクルから発生します。
①栄養素と酸素(O2)を取り入れる
②エネルギーを取り出す
③不要となった代謝産物と二酸化炭素(CO2)を排出する
なお、ここでの老廃物は上記③の代謝産物となります。老廃物は細胞にとって有害であるため、速やかに排除されるべき物質です。
細胞は外界から直接エネルギー源を摂取すること、外界へ老廃物を排出することができないため、細胞を取り囲む組織液を通じてそれらを実現します。
組織液は、栄養素から老廃物、酸素、二酸化炭素、迷惑な細菌、ウイルスまで様々なもので満たされています。
そして本題ですが、酸素や二酸化炭素は赤血球という専門運搬担当が存在するのに対し、老廃物は回収専門担当がおらず、基本的に血管やリンパ管への単なる移動によって回収されます。
そのため、移動が阻害されると、途端に老廃物の回収が滞るようになります。
血液循環、リンパドレナージュが老廃物を減らす方法として重要視される理由は、この生理的な仕組みにあります。
栄養素は目的地まで血管で運搬し、細胞が排出した老廃物は血管やリンパ管で回収されます。
ただし、一周目ですべての栄養素を届けきれるわけではなく、血管内にはまだ利用できる栄養素が含まれています。
また、栄養素を運搬する過程で血管より染み出た場合、行き先を失った老廃物となります。
どちらのパターンにも言えますが、リサイクル処理する臓器(肝臓)、回収・ろ過する臓器(腎臓)、に正しく届けられれば、問題ありません。
しかし、コリや詰まり、バランスの歪み等で全身の血液・リンパ循環が妨げられ、老廃物回収の停滞が起きると、リサイクル機能の低下が引き起こされてしまします。
老廃物のパターン | 問題化する要因 | |
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A | 運び損ねて 周回する栄養素 | 周回(循環)が妨げられる |
B | 血管より染み出て 行き場を失った栄養素(老廃物化) | 老廃物の回収に時間を要する |
A:コリや詰まりで循環落ちると起こりやすい
B:バランスの歪みで溜まる部位ができる
デトックスや断食、サウナなどの“老廃物の排出” が持て囃されていますが、それらはまるで「体内の老廃物を捨てるほど健康になれる」と妄信しているように感じます。
老廃物は単なるゴミではなく、まだ利用できる栄養素が含まれています。
その老廃物に残された栄養素を回収しつくすリサイクル機能は、人間が日々消費する膨大なエネルギー確保に必要不可欠となります。
老廃物のリサイクルとは、老廃物の中から利用可能なものをトコトン絞り尽くし、エネルギーに変換する機能のことを指します。
代表例としては、肝臓による老廃物の再代謝(分解)であり、腎臓による栄養素のろ過です。
まだ再利用可能な栄養素を体外に排出するのは身体にとってデメリットです。
エネルギーの消費と補給(消化等)との空白時間を埋める仕組みの一つが、身体が持つ優秀なリサイクル機能であり、「老廃物中から使えるものを回収して使う」仕組みです。
リサイクルの要である臓器(肝臓、腎臓)と栄養素や老廃物を運搬させる体液の流れが重要となります。
肝臓 | 栄養素を代謝し、エネルギーをつくる |
腎臓 | 老廃物をろ過し、栄養は回収、不要物は排出 |
体液 | 栄養素、老廃物の循環 |
例えば、疲労により腎臓機能が低下していると、栄養素の回収が追い付かずに排出されてしまい、肝臓が元気だろうとエネルギー不足が引き起こされ慢性的な疲労へとつながるリスクを高めます。
血液は、約30秒で体内を一周する間に、様々な部位の老廃物を回収し、まだ使える栄養はろ過してまた使います。
リンパ液は、病原菌をろ過して身体を感染から守るという重要な役割をもち、腸内では脂肪を吸収するなど縁の下の力持ちです。組織液を吸収し血液中に戻す機能もあるため、むくみとの関連もあります。
それらのプロセスにおいて、コリや詰まりがあると運搬、リサイクル効率が低下してします。
細胞・ 筋肉など | 新陳代謝により老廃物が発生 |
血液・ リンパ | 老廃物を運搬する |
腎臓 | 運ばれてきた老廃物をろ過し、栄養素は回収、不要なら排出 |
血液・ リンパ | 回収された栄養素を運搬 |
肝臓 | 運ばれてきた栄養素を代謝(分解・合成) |
血液・ リンパ | 代謝された物質を運搬 |
細胞・ 筋肉など | 代謝物質を消耗し、老廃物へ |
↓(繰り返し)↑
※汗による老廃物の排出が根強い
「汗をかいて老廃物を排出する」という考えが根強いですが、汗は体温調整が主であり老廃物の排出が本業ではありません。デトックスの効果はほぼありません。
また、汗に老廃物と栄養素を判別する機能はないため、サウナや運動によって老廃物のみが都合よく排出されると考えるのは無理があります。
ひとまとめに “老廃物” と分類してしまいますが、老廃物には以下のものが含まれています。
老廃物をリサイクルできなければ、疲労感が抜けない栄養不足・エネルギー不足に陥ります。
リサイクル後の老廃物を体内に溜め込めば、慢性的な不調の原因となります。
老廃物に含まれるもの | |
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リサイクル対象 | タンパク質、アミノ酸、ナトリウム等 |
排出対象 | 尿素窒素、尿酸等 |
内臓とリサイクル
では、老廃物をどうやって分別し、排出しているのか。
肝臓 が大量の老廃物の中から まだ利用可能な物質をリサイクルし、
腎臓 で老廃物をろ過(判別)し排出しています。
肝臓 | 寿命を迎え死んでしまった細胞からたんぱく質やアミノ酸を回収する |
エネルギー代謝した栄養素からまだ使えそうな成分を回収する | |
腎臓 | 老廃物からまだ使える成分(ぶどう糖、アミノ酸等)をろ過する。 |
代謝により生まれた毒素(尿素窒素、尿酸等)を排出する |
肝臓が疲労すると老廃物のリサイクル効率が下がり、まだ利用可能な栄養素が少しずつでしか回収されません。
肝臓はアンモニア等の有害な毒素を無害な成分に分解するなどの仕事を抱えており、さらに代謝が非効率となって、リサイクルの渋滞が起きます。
腎臓が疲労すると老廃物のろ過率・排出率が下がり、老廃物が体内に停滞しやすくなります。
身体の最大キャパシティは決まっているため、体内の老廃物が増るほど、栄養素を留めておくスペースが減ります。
身体は容器と同じです。身体が収納できる最大キャパシティ(最大容量)は決まっています。
リサイクルの処理能力(時間)のは急に変わらないため、処理上限を超えた老廃物は身体に停留してしまいます。
また、栄養素を現地まで運搬する過程において、受け取る側が問題を抱えている(病変、怪我等)場合やコリ等で経路が圧迫されている場合、栄養素が大量に含まれているにも関わらず経路(血管、リンパ管)から染み出してしまい老廃物となります。
老廃物が多くなりすぎれば、新たな栄養素が入るスペースが圧迫されてしまい、老廃物と栄養素の比率が維持できなくなります。栄養素が相対的に減れば、慢性的な不調を抱えるリスクが高まります。
皮下や筋肉、内臓の隙間などに漏れでた老廃物は、運搬する経路(血管、リンパ管)に回収されるまで、スペースを圧迫だけの厄介な存在となります。
そのため、老廃物を一度心臓まで送る体内循環の活性化は大切な要素となります。
「整体を受けた瞬間に、疲労物質(老廃物)が身体から消える」というイメージが根強いのですが、その様な神秘的なことはまず起こりません。
身体が老廃物を排出する主な機能は、排尿であり、排便です。また、脳が溜め込んだ老廃物は、脳が休んでいる睡眠中に片付けます。
整体は、老廃物を直接消し去ことはできないため、身体の処理能力の速度に依存することとなります。
整体の実施と老廃物の処理との “タイムラグ(時間差)” はその依存により発生します。
主に肝臓や腎臓、経路の血管まで、老廃物のリサイクルと排出はそれらの処理能力が深く関わってきます。
例えば、肝機能が低下すればリサイクルが追いつかなくなり、腎臓の処理能力をも追いつかなくなります。
通常は数時間で処理できるものが、数日、あるいは数週とかかることすらあります。
身体に老廃物を溜め込んでいる場合、供給量が安定するまでの間、身体の調子がなかなか上がりません。
整体後に疲労感が抜けないと感じるなど、排出期間中はマイナス方向に調子が向きやすい傾向にあります。
老廃物の排出が活発になればなるほど、身体の不調(疲労感、だるさ等)を感じるという矛盾が生じます。
整体による対処の一環として、老廃物のリサイクルと排出のサイクルが少しでもより良くでなるように促すことが求められます。
理想はその日にため込んだ老廃物は、当日中に処理し明日に残さないことです。それが “生きるためのスタミナ”につながり、健康的な生活を送る糧となります。
・身体の部位に停滞した老廃物が流れやすくする
・新陳代謝に不可欠な水分(無色透明)を摂取する
・十分なタンパク質を食事から摂取する
・週に1回以上、汗をかく運動をする
・飲酒を控える
などなど
当たり前のことに感じるかもしれません。
しかし、老廃物を溜め込んでいるときは、その当たり前のことすら疎かになっている場合がほとんどです。
誰もできない技術や手段を探し求めるより、「誰でもできるけど、自分の都合でやらないこと」に取り組んだ方が、良い結果に結びつきやすいです。