◇立川市の仙骨矯正の専門院◇
整体やまつばき
アクセス | バス停 金比羅橋下車 徒歩3分 |
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営業時間 | 9:30~22:00 定休(月/金・午前) 祝日は営業します。 |
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一日の疲労を次の日に持ち越さず、体調を維持するために、デトックスや断食、サウナなどの“老廃物の排出” が持て囃されています。
しかし、それらはまるで「体内の老廃物を捨てれば捨てるほど健康になれる」と妄信しているように感じ、違和感を覚えます。
たくさんの老廃物を排出したとしても、体調を維持する分のエネルギーが不足してしまったならば、結局は疲労感が残り体調が崩れてしまいます。
例えば、食べたものの原形を残さず分解して体外排出する消化は、少なくないエネルギーと時間を要します。脂肪を変換する代謝にも、高温から体温を維持するにもエネルギーを消費します。
そのため、身体は一定量のエネルギーを常に維持する機能が備わっています。
血液には、大量のエネルギー(血糖など)を含み、飲食での吸収され急激に上昇します。
内臓には老廃物から栄養素をできるかぎり抽出する優秀なリサイクル機能があります。
(脂肪は保存目的であるため、速攻のエネルギー変換には向いていません)
排出ばかりで、エネルギー保持側の機能を見逃せば、エネルギーが不足する身体となり、あらゆる不調のリスクを内包するでしょう。
老廃物のリサイクルとは、老廃物の中で利用可能なものをトコトン絞り尽くし、エネルギーに変換する機能のことを指します。
代表例としては、肝臓による老廃物の再代謝(分解)であり、腎臓による栄養素のろ過です。
基本的に、まだ再利用可能なエネルギー元を体外に排出するのは、身体にとってデメリットです。
強制的な老廃物の排出や、老廃物のリサイクルの弱体化が該当します。
エネルギーの消費と補給(消化等)との空白時間を埋める仕組みの一つが、身体が持つ優秀なリサイクル機能であり、「老廃物中から使えるものを回収して使う」仕組みです。
リサイクルの要である臓器(肝臓、腎臓)と栄養素や老廃物を運搬させる体液の流れが重要となります。
肝臓 | 栄養素を代謝し、エネルギーをつくる |
腎臓 | 老廃物をろ過し、栄養は回収、不要物は排出 |
体液 | 栄養素、老廃物の循環 |
例えば、疲労により腎臓機能が低下していると、栄養素の回収が追い付かずに排出されてしまい、肝臓が元気だろうとエネルギー不足が引き起こされ慢性的な疲労へとつながるリスクを高めます。
血液は、約30秒で体内を一周する間に、様々な部位の老廃物を回収し、まだ使える栄養はろ過してまた使います。
リンパ液は、病原菌をろ過して身体を感染から守るという重要な役割をもち、腸内では脂肪を吸収するなど縁の下の力持ちです。組織液を吸収し血液中に戻す機能もあるため、むくみとの関連もあります。
それらのプロセスにおいて、コリや詰まりがあると運搬、リサイクル効率が低下してします。
細胞・ 筋肉など | 新陳代謝により老廃物が発生 |
血液・ リンパ | 老廃物を運搬する |
腎臓 | 運ばれてきた老廃物をろ過し、栄養素は回収、不要なら排出 |
血液・ リンパ | 回収された栄養素を運搬 |
肝臓 | 運ばれてきた栄養素を代謝(分解・合成) |
血液・ リンパ | 代謝された物質を運搬 |
細胞・ 筋肉など | 代謝物質を消耗し、老廃物へ |
↓(繰り返し)↑
※汗による老廃物の排出が根強い
「汗をかいて老廃物を排出する」という考えが根強いですが、汗は体温調整が主であり老廃物の排出が本業ではありません。デトックスの効果はほぼありません。
また、汗に老廃物と栄養素を判別する機能はないため、サウナや運動によって老廃物のみが都合よく排出されると考えるのは無理があります。
ひとまとめに “老廃物” と分類してしまいますが、老廃物には以下のものが含まれています。
老廃物をリサイクルできなければ、疲労感が抜けない栄養不足・エネルギー不足に陥ります。
リサイクル後の老廃物を体内に溜め込めば、慢性的な不調の原因となります。
老廃物に含まれるもの | |
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リサイクル対象 | タンパク質、アミノ酸、ナトリウム等 |
排出対象 | 尿素窒素、尿酸等 |
内臓とリサイクル
では、老廃物をどうやって分別し、排出しているのか。
肝臓 が大量の老廃物の中から まだ利用可能な物質をリサイクルし、
腎臓 で老廃物をろ過(判別)し排出しています。
肝臓 | 寿命を迎え死んでしまった細胞からたんぱく質やアミノ酸を回収する |
エネルギー代謝した栄養素からまだ使えそうな成分を回収する | |
腎臓 | 老廃物からまだ使える成分(ぶどう糖、アミノ酸等)をろ過する。 |
代謝により生まれた毒素(尿素窒素、尿酸等)を排出する |
肝臓が疲労すると老廃物のリサイクル効率が下がり、まだ利用可能な栄養素が少しずつでしか回収されません。
肝臓はアンモニア等の有害な毒素を無害な成分に分解するなどの仕事を抱えており、さらに代謝が非効率となって、リサイクルの渋滞が起きます。
腎臓が疲労すると老廃物のろ過率・排出率が下がり、老廃物が体内に停滞しやすくなります。
身体の最大キャパシティは決まっているため、体内の老廃物が増るほど、栄養素を留めておくスペースが減ります。
身体は容器と同じです。身体が収納できる最大キャパシティ(最大容量)は決まっています。
リサイクルの処理能力(時間)のは急に変わらないため、処理上限を超えた老廃物は停留してしまいます。
また、老廃物が多くなりすぎれば、新たな栄養素が入るスペースが圧迫されてしまい、老廃物と栄養素の比率が維持できなくなります。
栄養素が相対的に減れば、慢性的な不調を抱えるリスクが高まります。
リサイクルが終わり不要となった老廃物は体外へ排出し、新たなスペースを確保しなければなりません。
身体の不調が大きい人ほど、老廃物の割合が高い傾向にありますので、老廃物を溜め込むスピードより排出するスピードが上回るように促していきます。
(老廃物を溜め込むスピード >> 老廃物を排出するスピード)
「整体を受けた瞬間に、疲労物質(老廃物)が身体から消える」というイメージが根強いのですが、その様な神秘的なことはまず起こりません。
身体が老廃物を排出する主な機能は、排尿であり、排便です。また、脳が溜め込んだ老廃物は、脳が休んでいる睡眠中に片付けます。
整体は、老廃物を直接消し去ことはできないため、身体の処理能力の速度に依存することとなります。
整体の実施と老廃物の処理との “タイムラグ(時間差)” はその依存により発生します。
主に肝臓や腎臓、経路の血管まで、老廃物のリサイクルと排出はそれらの処理能力が深く関わってきます。
例えば、肝機能が低下すればリサイクルが追いつかなくなり、腎臓の処理能力をも追いつかなくなります。
通常は数時間で処理できるものが、数日、あるいは数週とかかることすらあります。
身体に老廃物を溜め込んでいる場合、供給量が安定するまでの間、身体の調子がなかなか上がりません。
整体後に疲労感が抜けないと感じるなど、排出期間中はマイナス方向に調子が向きやすい傾向にあります。
老廃物の排出が活発になればなるほど、身体の不調(疲労感、だるさ等)を感じるという矛盾が生じます。
整体による対処の一環として、老廃物のリサイクルと排出のサイクルが少しでもより良くでなるように促すことが求められます。
理想はその日にため込んだ老廃物は、当日中に処理し明日に残さないことです。それが “生きるためのスタミナ”につながり、健康的な生活を送る糧となります。
・身体の部位に停滞した老廃物が流れやすくする
・新陳代謝に不可欠な水分(無色透明)を摂取する
・十分なタンパク質を食事から摂取する
・週に1回以上、汗をかく運動をする
・飲酒を控える
などなど
当たり前のことに感じるかもしれません。
しかし、老廃物を溜め込んでいるときは、その当たり前のことすら疎かになっている場合がほとんどです。
誰もできない技術や手段を探し求めるより、「誰でもできるけど、自分の都合でやらないこと」に取り組んだ方が、良い結果に結びつきやすいです。