◇立川市の仙骨矯正の専門院◇
整体やまつばき
アクセス | バス停 金比羅橋下車 徒歩3分 |
---|
営業時間 | 9:30~22:00 定休(月/金・午前) 祝日は営業します。 |
---|
お気軽にお問合せください
対象のコースはこちら
大人になってからの猫背改善はなぜ難しいのでしょうか。
それは本人の猫背改善に向けた努力に対して見返りが少なすぎる点にあります。
「背中を伸ばせ」「姿勢が悪い」と周囲から注意されて猫背を気にしている人は、正しい姿勢の練習をしたり、猫背矯正ベルトを試してみたりと、様々な試行錯誤しています。
しかし、目に見える成果がなかなかあらわれず、モチベーションが段々と削がれていきます。
「適応能力」の高さは生存の確率を上げます。
天候(気温、湿度等)から風土、食べ物にとどまらず、人間関係、さらには運動能力やバランス感覚まで幅広く発揮されるのが、「適応能力」です。
対象の良し悪しに関わらず本能的に適用し、身体を変化させます。
そのため、本人が数年、数十年と猫背の姿勢状態で過ごしていたならば、猫背に適応した身体へと既に変化しており、正しい姿勢が逆に受け入れ難くなってます。
猫背に順応している身体に対して、正しい姿勢を刷り込もうとしても、身体側が姿勢を拒絶するので、努力に対する見返りが少なくなります。
運動や勉強は、不慣れなものを無理にやらせると著しく効率が落ちます。
そのため、まずは “基礎(Base)”からきちんとはじめなければなりません。
基礎の大切さは「新しい価値観の刷り込みと順応」にありますが、知識・身体ともに柔軟な子供と違い、大人になるほど基礎に時間と手間を要します。
にもかかわらず、すぐの成果を求めていきなり応用に手を出し、結局は失敗します。
猫背改善も同様です。基礎を飛ばしてしまうと、新たな姿勢への反発が起き、非効率となってしまいます。
一見すると遠回りですが、猫背改善の基礎からしっかりと始めた方が近道となります。
猫背改善の基礎づくりは、人が無意識下で行っている命令の最適化から進めていく必要があります。
例えば、鉄棒で逆上がりするときにジャンプや回転などの難しい動きを一気にできるのは、無意識下において身体が使う筋肉の順番やバランス調整を自動的に判断して最適化した命令を下しているからです。
そのため、一度最適化した命令が身体にできてしまえば、何度でも簡単に再現ができるようになります。
猫背に慣れた身体は、「猫背で最適に動ける命令」を常に下しており、その主たる命令の根拠となるのが、①頭と骨盤の位置感覚と②姿勢維持で使用する筋肉の部位です。
猫背改善では、その最適化の命令の2つを変更させます。
猫背の人は、頭の位置が骨盤より前にあるのか、それとも前にあるのかを意識できず、どちらであっても「きちんと真ん中にできている」と誤って認識しています。
その誤認識を解くには、ぐらついた重心の位置を安定させる必要があり、それは本人の意識からではなく、物理的に安定させなければなりません。
そのため、まずは重心のある仙骨の位置矯正を行います。
重心位置の定まりが基礎となり、そこから応用である頭と骨盤の位置の意識が無理なく進むようになります。
猫背の人は、正しい姿勢の維持で使用すべき筋肉の部位が分かりません。
しかも、大人の猫背(成人の猫背)の場合、使うべき筋肉がすでに猫背筋のコリで固まっているため、なおさら筋肉の使用が難しくなっています。
そのため、猫背筋のコリほぐしを進めていきます。
コリがほぐれ筋肉の機能が戻れば、あと姿勢維持で必要な筋肉の使い方を覚えるだけです。
猫背を気にされている方なら、恥ずかしさを押さえ一度ぐらいは矯正グッズに手を出した経験があると思いますが、「猫背矯正グッズがなかなか効かなくて…」という思いも持っているのではないでしょうか。
長時間付けていてもバンドが肩に食い込みにくいものや服の上からでも分かりにくい薄型など、日々の商品改良が進んでいるにも関わらずです。
効きにくい理由は以下の通り単純です。
・姿勢維持の筋肉が発達しない
背骨を伸ばした状態とし、肩が後ろくる位置に引っ張って固定しても、姿勢を維持する筋肉は発達しません。
第三者が睡眠状態の人をいくら動かしても筋肉が鍛えられないように、本人の意識が筋肉に伝わっていなければ意味をなさないのです。それどころか、肩バンドによる圧迫が首・肩こりの原因にすらなります。
・姿勢バランスは変わらない
姿勢は背骨を伸ばすから安定するのではなく、姿勢安定する位置(猫背とならない位置)を脳が理解し、再現できるから安定します。
その位置の理解には、重心の安定と正しい位置の反復による刷り込みが必要ですが、どちらも矯正グッツではフォローしきれません。
筋肉トレーニングだけで姿勢は良くなりません。
姿勢維持は筋肉の強さに加え、姿勢の “ポージング(Posing)”と “フォーム(Form)”が大切だからです。
しかし、マスコミや書籍、専門トレーナなどが「筋トレをすれば身体を支える筋肉がついて姿勢が良くなる!」というアピールばかりするせいか、「筋肉トレーニング≒良い姿勢」となっています。
実際、スポーツクラブやジムに行くと、鍛えられた身体なのに姿勢がよいとはいえない人が多いと思います。
重りを持って1、2、3と数秒間に回数を重ねるトレーニングと、同じ姿勢を何分、何時間と維持し反復するトレーニングは全くの別物だと考えてましょう。
姿勢をきれいにするために、本来ならば両方をバランスよく行わなければならないにもかかわらず、どちらか一方ばかりに偏る傾向があります。
重りを使った筋力トレーニングをするのは、重りの負荷を使う方がトレーニング効率が良いからです。
最近のジムにある機材は、姿勢のこと、効率的に鍛える部位をよく考えて作られており、様々な工夫がなされています。
エクササイズばかりで、せっかくのマシーンを利用しないのももったいないことです。
また、重りを使うとしてもスマートフォン片手でできる軽すぎる重量で行い、効果がほとんどあらわれません。
トレーナはバランスよく鍛えるよう指導するのに、自分の好きなウエイトばかりを注視した歪なトレーニングを行うと姿勢が崩れます。
姿勢は、腕の太さではなく、全身をバランスよく使える印象をどれだけ魅せられるかよって決まります。
周囲は全身を見てるのに、本人は自信のある部位だけ見ているのだとと勘違いしているため、ギャップに気付かず独りよがりとなります。