◇立川市の仙骨矯正の専門院◇

整体やまつばき

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リンパドレナージュとリンパ構造

・リンパドレナージュとは

リンパドレナージュとリンパ循環

リンパドレナージュと
関連する臓器

リンパドレナージュ(Lymph drainage)とは、「リンパの循環を促すテクニック」の総称です。
 

リンパドレナージュといえば、マッサージ系のイメージとなり、オイルマッサージ、リンパ節の押し上げ、患部のさすりです。

それらはリンパ循環を促す数あるテクニックの一つのであり、「リンパドレナージュ ≒ リンパマッサージ」ではありません。

 

ほぐし系によるリンパを停滞させるコリの詰まりを解消する方法。

ヨガやエクササイズ系による筋伸縮運動によるリンパ液の流しも、リンパドレナージュに含まれます。

<リンパドレナージュの例>

マッサージ系 手のひらや機械で患部をさすりる、圧をかけ押し出す
ほぐし系 リンパを停滞させるコリの詰まりをほぐす
ヨガ・
エクササイズ系
筋伸縮によるポンプ運動よってリンパ液を流す

 

・当院のリンパドレナージュ

当院では、「リンパを停滞させるコリの詰まり」のほぐしを重視しています。

コリや詰まりがある患部をさすったり、筋伸縮運動を加えても、リンパが流れにくいまま状態のままであれば効果が半減してしいます。

リンパ循環を阻害するコリと詰まりをほぐしておき、その状態で患部のさすり、操体法(静動ストレッチ)を取り入れることで効率的に施術します。

・当院のリンパドレナージュ

重視 リンパの詰まりのほぐし
L補助① 患部のさすり(圧迫と解放)
L補助② 操体法、ストレッチ

1.リンパの構造

リンパ系(Lymph system)

リンパ系は
リンパ液、リンパ管、リンパ節

リンパ系は、リンパ液、リンパ管、リンパ節と体中に広く分布しているリンパ組織から構成されます。

血行と違う点は、血液は心臓の拍動によって全身に押し出されますが、リンパ液は以下のメカニズムで鎖骨下静脈(心臓方向)へ流れます。
 

なお、リンパ循環と表現していますが、毛細血管から染み出た液体成分を毛細リンパ管で吸収しているため、血液のように動脈から静脈に移って心臓に戻るという管でつながった循環ではありません。

骨格の伸縮 骨格筋が伸縮したときに、まわりのリンパ管が圧迫され、心臓の方へ押し出される
呼吸による胸郭の動き 胸の筋肉の収縮と弛緩が胸郭内の圧力変化生じさせ、圧力変化により流れをつくる
平滑筋の規則的な収縮 リンパ管の周囲の平滑筋(内臓や管の壁に存在し自律神経で収縮)により流れをつくる

末端の毛細リンパ管はどの組織ともつながらずに、植物の根のように張っており、鎖骨下の静脈と混ざるまで一方通行です。

毛細血管から染み出た液体成分と液中に溶解している物質は、絶えず細胞間に染み出しますが、その組織液は85%が毛細血管に再び戻り静脈血の一部となります。残りの15%の組織液が毛細リンパ管に流れ込み、リンパ液となります。
 

リンパ節では細菌やウイルスを攻撃する免疫機能だけでなく、リンパ液中の老廃物が血液に戻る前に有害物質を破壊し食べつくす浄化機能が重要です。

血液は老廃物を臓器に運んで処理しますが、リンパは別の方法で処理する機能が備わっています。
 

なお、リンパ組織は発達のピークが思春期にあり、加齢とともに縮小していきます。年齢によりリンパ組織が縮小すると防御機構も減少し免疫力が低下していきます。

・リンパ液(Lymph)

リンパ液は血液の成分に似た清澄な液体であり、水、電解質、代謝によって細胞から吐き出される老廃物と、毛細血管からしみ出たたんぱく質からなります。

それらの組織液がリンパ管に入ると、リンパ液と呼ばれるようになります。

・リンパ管(lymphatic vessel)

リンパ管は、静脈と併走する形で身体中に張り巡らされており、毛細血管から染み出た組織液をリンパ管を通して吸収します。

吸収したリンパ液(リンパ管内に入ったものがリンパ液)は、鎖骨の下まで汲み上げられ、最終的に血液と合流し心臓へと送られます。

なお、リンパ管は血管と違い心臓という強力なポンプの助けがありません。

その代わり、逆流を防ぐ弁により “心臓に向けて一方通行に流れる” 構造であり、筋肉や呼吸、外圧によって伸縮しながら流れる特徴があります。

・リンパ節(lymph node)

身体中に散在するリンパ節は、リンパ管から入ってきた老廃物や毛細血管から染み出た組織液を “ろ過し浄化”します。

そのろ過し浄化する働きは病原体からガン細胞までも対称としますし、リンパ球を活性化させウイルスに対抗する免疫をも左右します。


2.リンパの循環

・リンパ循環の仕組み

1日に約20ℓのリンパ液が毛細血管の隙間から組織との間にろ過され、毛細リンパ管からやや太いリンパ管へと心臓のほうへと進みます。

最終的に、右腕から右側半分の頭部と胸部のリンパ液は右リンパ本幹から右鎖骨下静脈へ。
上記以外の残りの部分はから胸管から左鎖骨下静脈へ流入していきます。



以下の順序で流れ、全身を循環しています。

  1. 細胞が吐き出す老廃物と毛細血管から染み出た液体成分を毛細リンパ管で吸収
  2. リンパ節で老廃物や組織液をろ過し浄化する
  3. 再び鎖骨下の静脈から血液に戻る
  4. 心臓と肺を通り、再び全身へ

 

・リンパ循環を停滞させる要因

・血液成分の調子低下

リンパ液が血液のたんぱく質を利用しているため、リンパ液の成分は血中の血漿(液体成分)とほぼ同じだという点です。

血液の利用である以上、リンパは血液の影響を受けます。塩分脂っこい食事や飲酒など、血液の質が落ちる(血液検査で何らかの異常がでる)行為を続けていれば、リンパの質も同時に下げてしまいます。

リンパの一方通行を阻害するコリ

末端の毛細リンパ管はどの組織ともつながらずに心臓方向へと進み、鎖骨の下の静脈と混ざるまで一方通行です。

一方通行であるがために、毛細血管から染み出る量が減ればリンパ液が不足してリンパの流れが停滞します。また、中間、または、末端にて、リンパ管の流れが遮られれば、同様にリンパが停滞します。

・呼吸機能の低下

呼吸により胸の筋肉を動かしリンパを流すメカニズムがあるため、寝たきりの状態が続くなどで呼吸が浅くなると、胸郭運動によるリンパの流れが低下します。

・骨格筋の不足

身体を動かす骨格筋はそれだけでリンパを押し上げる原動力となります。

骨格筋は骨に近く、瞬発と維持に優れた筋肉のため、筋肉の大きさやパワーの強さはほぼ関係ありません。見た目だけの筋肉ではなく、ダンスやスポーツ等で使える筋肉の有無です。


3.リンパ循環とコリ

リンパ管は呼吸や関節・筋肉の伸縮、皮膚圧迫等の外圧によって全身を循環させます。

強力なポンプ(心臓)で押し流される血液に比べるとリンパの流れるスピードは遅く、ウサギと亀です。

しかし、リンパ循環で大切なのは、速く流す速度ではなく、遅い速いはあれど、停滞せずに流れ続けること(淀ませないこと)となります。

Lymph Circulation

リンパは停滞させないことが大切

そのため、ガンガン流すように押し出すマッサージ、きつく締め付けるグッツ、温熱で温める行為を、血液とリンパの差を意識せずに行えば、不十分な効果となってしまいます。

リンパドレナージュでコリやつまりをほぐす場合、患者自身が日々の生活の中でリンパ循環を維持できる下地をつくることが先です。
 

リンパ管が通るルートに対して、リンパの流れを阻害するコリとつまりがあれば解消させていきます。

患部のほぐしの目安(どのくらいの状態にするか)については、患者の自然呼吸、30分程度の歩行により、リンパが鎖骨下静脈まで停滞せずに流れるかを基準とします。

※リンパへの過度な期待はNG

リンパ節が老廃物のろ過や免疫に関係することから、リンパの拡大解釈が多々見受けられ、不調に悩む患者に過度の期待を抱かせてしまう場合があります。
 

・主な拡大解釈の事例

ダイエット 老廃物(毒素)の排出と、代謝UPにより痩せやすくなる

脂肪成分の多くはリンパ管を経由して動脈から全身に運ばれますが、脂肪成分は毒素ではありませんので排出されません。また、リンパ循環は呼吸、平滑筋の収縮、骨格筋の伸縮といった省エネで行う仕組みですので、エネルギー代謝UPは期待できません。

若返り 皮膚、体内年齢が蘇る
老廃物の吸収とろ過をしますが、全体の15%程度であり、残りのほとんどは静脈に戻ります。健康診断で問題のでた血液の状態改善をした方がよっぽど効果的です。
大病の治療 癌や免疫疾患等を自然治癒させる

リンパの免疫機能では、病原菌、がん細胞、ウイルスまでを血液に流す前に浄化させることが主です。ただし、その免疫機能を何らかの理由で突破して病気となっている以上、化学的な治療無しで自然治癒に向かうかは疑問があります。


4.リンパ液の停滞がむくみの一因

リンパ循環では、細胞が吐き出した老廃物や毛細血管から染み出たたんぱく質を、毛細リンパ管で吸収して、再び静脈から血中へ戻すサイクルをしています。

ただし、心臓のような強力なポンプを持たないため、意図せずに以下の事象が起こると、むくみを引き起こしてしまいます。

水分不足 リンパ液を流すには一定量の水分が必要
リンパ管付近のコリ リンパ管が圧迫され停滞が起きる
鎖骨のつまり 鎖骨下静脈へとのリンパの合流を妨げる

むくみやすい人に「水分の取り過ぎ」を指摘する人がいますが、(病的に水分の摂取をしない限り)無駄にすることなく水分は有効利用されるため、量が多いからというより、水分の移動が制限される停滞からのむくみが中心となります。

なお、小学校の理科の実験でやったとおり、同じ太さの管を流れる場合、水の量が増えるほど流れは速くなり、押し流す力が強くなります。

(筋肉は約8割が水分ですので、原則的に筋肉は水分が流れる形になっています。コリは筋肉の水分の流れと反発するほど悪さをするため、コリをほぐす場合、硬くなったところより、流れを邪魔するコリをまずは狙っていきます。)

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