◇立川市の仙骨矯正の専門院◇

整体やまつばき

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仙骨の役割と特徴の解説

仙骨の役割と特徴のまとめ

◆仙骨の役割と特徴

・序章(Introduction)

仙骨は動物にとって多様性の証(あかし)です。

進化の過程で仙骨をどの様に扱っていくかは動物によって方向性が異なり、人間のように重視して特化させた種もいれば、それほど重視せずに過ごした種もいます。

例えば、四足動物(犬や猫)に仙骨は存在しますが、仙骨で支える体重の比率は高くありません。一方で人間の仙骨は二足歩行に特化しており、上半身の体重、下肢からの衝撃をほぼ仙骨一点で支えるほど比率が高いです。

人間が二足歩行求めて仙骨を進化させた以上、日々の日常生活を健康的に過ごすために、仙骨の役割と特徴を知っておくことは必ずプラスとなります。
 

ただし、恐竜が1億6000万年栄えたように、生物の歴史から見ると仙骨を重視したことが必ずしも生物の存続に有利かは分かりません。

実際、出産の負担が大きい、必ずしも仙骨がベストの位置になるとは限らない(成長期)、二足歩行を起因とした健康障害のリスクなど、四足歩行に劣る部分が多いのも事実です。

それらのデメリットから目を逸らさずにいれば、今やるべき運動やメンテナンスを行うヒントとなるでしょう。

・考察(Discussion)

仙骨は本人の骨格に合わせて癒合する(成長期に形成される)完全オーダーメイドの骨であり、代替のきかない唯一無二の骨となります。

しかも、性別の差骨格的な差成長期の差が如実にあらわれるため、ある意味で生涯を通した本人の身体的な性能を決めてしまう“重要さ”を持ち合わせています

 

仙骨(仙腸関節)の主な特徴と役割は以下のとおりです。

※表では、仙骨、仙腸関節のどちらに区分されるか表現しています。

  特徴 仙骨 仙腸
関節
1 半永久に矯正位置が保たれる
2 ほぼ動かない関節だが、ある条件下で働く
3 ダンパー作用の役割を持つ関節である
4 骨盤の中心に位置する
5 人間の重心が存在する
6 運動連鎖の起点となる

互いに密接に関係している部位ですが、仙骨は骨であり、仙腸関節は関節であるため、「仙骨 ≠ 仙腸関節」となります。

なお、本章で「仙骨 (仙腸関節)」として解説している部分がありますが、仙腸関節の認知度がまだまだ低いための措置です。


1.仙骨(仙腸関節)の位置が半永久的に保たれる

仙骨(仙腸関節)の位置が生涯変わらず、半永的に維持される理由は以下の通りです。

  • 脳が持つ「バランス位置情報」と密接に関係する
  • 仙腸関節は他の関節に比べて強固である

仙骨が身体にとって良い位置であろうが、悪い位置であろうが、通常は(何らかの施術なしだと)一生付き合っていかなければなりません。

 
・脳が持つ「バランス位置の情報」と密接に関係する

不安定な二足歩行の姿勢を保つには、脳が記憶する身体の最適な「バランス位置の情報」をもとに、仙腸関節を調整するプロセスが必要です。

軸となる「バランス位置の情報」がないと、様々な地形と本人の仙腸関節をマッチングさせることが難しくなり歩行どころか立位・座位ですらままなりません。

その脳が記録する「バランス位置の情報」は、随時記憶となっており、身体の状態や生活環境に合わせて常に更新をかけていますが、根本的な部分では変わることはありません。
 

なお、SOT(仙骨矯正)は、脳が記憶する「バランス位置の情報」を、仙腸関節を使って意図的に書き換えます。

脳は現在の状態を正しいと認知する傾向があり、書き換え前の記憶がだんだんと薄れていき、代わりに矯正後の情報が残り続けます。

“矯正の繰り返し”は脳の情報が上書きされるまで続け、その回数が6~8回となります。

 
・仙腸関節は他の関節に比べて強靭で動きが少ない

仙腸関節は、一定の力を加え続けないとほぼ動かない強靭な関節であるため、ストレッチや運動など、本人が自力でできる通常の方法で位置を動かすことができません。

自力で動かせない以上、一度形成された仙骨の位置がそのままキープされるとも言えます。

(ただし、妊娠・出産で仙腸関節が女性ホルモンで緩む、骨盤の骨折を伴う怪我、寝たきりで仙腸関節が衰退するなど、仙腸関節に何らかの大きな影響がある場合は除きます。)
 

なお、一度SOTによる矯正をかけると、本人の歩行や立位・座位の繰り返しで少しずつ戻っていくまで、矯正効果が残り続けます。

「バランス位置の情報」が上書きされるにつれ、キープできる期間が延びていきます。

<キープできる期間の目安>
1回目:1~2週間(約5~10日)
2回目:3週間(約20日)
3回目:3ヶ月(約90日)
4回目:6ヶ月(約180日)
5回目:数年以上
6~8回目:半永久的(当院では8回で対応)

2.仙腸関節はほぼ動きのない関節

仙腸関節や距骨下関節など、普段から自重の負担がかかる関節は、力を加えた瞬間に関節がロックされ押しても引いても動かなくなる特徴があります。

靭帯などの軟部組織や筋が瞬間的に(反射で)緊張するためだと考えられています。

しかし一方で、一定の力を加え続けるとゆっくりと動き出す特徴があります。カタツムリが進むように、ヌルッと動くのです。

この特殊な関節の動きは、関節静的反射と関節運動反射が同時に起きているためだと考えられます。

関節静的反射 外力に対して緊張し関節が硬くなる
関節運動反射 動く関節の動きを制御する
・仙腸関節の可動域はどのくらい?
仙腸関節の真空現象
仙腸関節の真空現象

仙腸関節は動きが少ないが、
関節内の真空現象(vacuum phenomenon)により動きを示す

男性より女性の方が可動域が大きいが、どちらにせよ1.6mm 以下の範囲でしか動かないといわれています。

また、可動域が小さすぎるため、仙腸関節の可動性を画像(MRI、X線、CT画像等)で確認することは困難です。

しかし、関節内の真空現象が画像より確認できることから、仙腸関節が常に動いている証拠だとされています。

3.仙腸関節の持つダンパー作用
 (負荷をゆっくり緩和する作用)

仙腸関節には、負荷を吸収しながら下肢にゆっくり伝達するダンパー作用(※があり、以下の一連の動作をします。

<仙腸関節のダンパー作用の流れ>

衝撃が加わった瞬間に仙腸関節がロックする
後方の仙腸靭帯で衝撃を緩和しながら受け止る
徐々にロックした関節が動き出す

仙腸関節のダンパー作用により、急に止まる、急に動く、ジャンプする、着地するとった負担の大きい動作をしても、衝撃をゆっくりに吸収し、靭帯を損傷することなく次の動作へスムーズに移れます。

二足歩行のロボットがジャンプした後に転んでしまうのは、動物ほど機敏なダンパー作用が行えないからです。

それほど、仙腸関節の機微な動きを人工的に再現することは難しいです。
 

なお、腸骨と仙骨のつなぎ目の均衡が崩れていると、仙腸関節のダンパー作用が正しく機能しません。

歩行等の衝撃がもろに股関節や腰椎、さらには頚椎までも緩和されずに伝わりますので、日々の繰り返しで負担が蓄積されれば、痛みの発生リスクは計り知れません。

仙骨のダンパー作用

二足歩行には欠かせない
衝撃をゆっくと緩和する作用

 


※ダンパー作用とは?

自動車や飛行機は急激な衝撃に備えるために、ダンパー(油圧式負荷吸収装置)と呼ばれる緩衝装置を用いられています。

注射器のように押すときも引くときもゆっくりと動く作用です。

バネだけだと状態が何度も激しく上下して危険ですが、ダンバーがあれば安全になります。


 

4.仙骨は骨盤の中心にある
 (上下左右の負担を支える骨)

骨盤矯正が一般的となり、骨盤の歪みが及ぼす健康への影響が広く認知されるようになりました。

しかし一方で、骨盤のイメージが不正確で、何となく「骨盤という一つの大きな骨」だと認知している人が多いです。

骨盤は、寛骨(腸骨、恥骨、坐骨)、仙骨、尾骨といった骨同士が繋ぎあって形成されています。

そして、骨盤の中心に位置するのが仙骨であり、背骨と骨盤をつなぐ役割も担っており、中心線の縦ラインと平衡の横ラインのバランスの要となります。

骨盤の中心ある仙骨

”仙人の骨”とも呼ばれる仙骨は、
骨盤の中心に位置する

また、性別差のある骨であり、女性と男性で形状が異なります。

女性の仙骨前面にある第1~3仙椎は比較的まっすぐですが、第4・5仙椎では湾曲が急になっています。

男性は滑らかに湾曲しており第1仙椎(腰椎とのつなぎ)は女性に比べて大きいです。骨盤の性差に一役買っているのが仙骨です。
 

それらの特徴から、仙骨と腸骨とをつなぐ仙腸関節が骨盤矯正で重要となります。

5.仙骨に重心が位置する

人と他の動物で重心のバランスの取り方が異なります。

犬は前足側、猫は後ろ足側に重心が位置しますが、人間ほど重心の位置がはっきりとしておらず、二足歩行が困難な理由の一つとなります。

人の重心は骨盤の中心の仙骨(第2仙椎)やや前方に位置し、人種や性別に関係なく共通ています。

重心が安定しているからこそスムーズな二足歩行が可能です。

仙骨がずれているとバランス安定に重要な重心がブレてしまい、身体へ負担が緩和できません。

仙骨と重心

仙骨は進化の過程で安定する形に変化してきた


6.仙骨は”運動連鎖”の起点と中継点

身体を後ろに反る動作の順序は、①頭、②頚椎、③胸、④腰と順々に流れるように上から倒していきます。

初動で首を前に倒すと上手く反ることができません。それは運動連鎖が関係しているからです。

 

運動連鎖では、ほぼすべての動作で骨盤(仙骨)を介します

とくに物を取るために屈む動作や背筋を伸ばす動作、階段を上るために足を上げ下げする動作では仙腸関節が中継点となり連鎖します。

仙腸関節に歪みがあると運動連鎖に誤差が生まれ、頚椎、胸椎や腰椎から股関節といったあらゆる部位に負担がかかります。痛みを生み出す要因となるのです。

仙骨と運動連鎖_01

一歩足を踏む出すだけで、
身体中の骨と筋肉が連動して動く

仙骨と運動連鎖_02

仙骨は動作の起点であり中心

・運動連鎖とは?

身体のある部位で起こった動きが他の部位に連動して広がること。連鎖によりムチのような速度の加速やエネルギー効率のよい動きが行え、一つの関節にかかる負担を軽減できる利点がある。

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