◇立川市の仙骨矯正の専門院◇
整体やまつばき
アクセス | バス停 金比羅橋下車 徒歩3分 |
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営業時間 | 9:30~22:00 定休(月/金・午前) 祝日は営業します。 |
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「代謝が低いから肥満化する」と思われがちですが、代謝は消化からエネルギー変換、保存まで様々な場面で登場するため、代謝=消費ではありません。
食物を脂肪に変えるにも、脂肪を腐らせずに保存し続けるにも、代謝が必要ですが、その脂肪に関わる代謝そのものにエネルギーを使うなど、ある意味で肥満の人は代謝が活発です。
ただし、食物を脂質に変えた時に発生する老廃物を排出する、脂肪の鮮度(※1)を保つ体温調整や栄養供給には生命維持のエネルギーを余分に消費します。
生命維持と運動では消費するエネルギーの性質が異なる(※2)ため、肥満の人は運動で疲労するというより、身体の状態を保つことに疲労する状態です。
そのため、身体の不調とともに、常時の疲労症状が起きやすい体質となっています。
また、「脂肪を維持ために、エネルギーを欲して食べ続ける」という悪循環に陥る特徴があります。
※1 脂肪の鮮度を保つ
脂質はエネルギー効率が大変良いことから、細菌等の外敵から常に狙われています。それらから脂肪を守る方法として、身体には空調完備の保存庫の機能があります。当然、何十キロの脂肪を蓄えるほどの保存庫となれば、その大きさに見合ったエネルギーが使われます。
※2 生命維持と運動では消費するエネルギーの性質が異なる
運動やスポーツで消費されるエネルギーと、日々の消化や新陳代謝で消費される身体維持のエネルギーは別です。ダイエットで身体を動かすのは運動側の消費、食事管理は生命維持側の消費となり、本来はアプローチ目的が異なるのです。
女性は毎月妊娠に備える準備があるため、エストロゲン(Estrogen)とプロゲステロン(progesteron)による影響が無視できません。
女性ホルモンは、妊娠・出産に適した部位を優先して保護しようとし、それが胸部やでん部など一部の部位に集まります。
一方で男性は、テストステロン(Testosterone)の低下に伴い、腹部を中心として内臓脂肪が増加します。
性別 | 増① | 増② | 増③ | 増④ |
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女性 | 胸部 (乳房) | 腹部 (お腹) | でん部 (お尻) | 大腿部 (太もも) |
男性 | ー | ー | ー |
上表の通り、女性は男性よりも脂肪が付きやい箇所が多いです。
男性がベルトのウエストを気にするのに対して、女性は全体のフォルムを気にするようになり、肥満が進むにつれ身体のラインが分かりにくい服装となりがちです。
とくに、でん部(お尻)と大腿部(太もも)は脂肪による形の変化があらわれやすい部位であるため、「下半身太り」を助長させます。
身体は脂肪を蓄積する場所を適当に決めているのではなく、体重負荷のバランスや使い勝手を緻密に計算しています。
もし身体の機能に狂いがあれば、片側だけに何十キロも脂肪を溜めたりと、動作に支障がでるようにしてしまいます。
そのため、どの部位の脂肪をどのぐらいの量で消費するかは身体側の判断となり、特定部位の脂肪のみを減らすようにコントロールする方法はありません。
部位を狙って筋肉を付けることと、狙って脂肪を減らすことは別です。
特殊な機械でお腹に振動をあたえたり、腹筋中心プログラムを実施したからといって、お腹の脂肪が減るとは限りません。
皮膚は体型に合わせて自在に変化します。しかし、伸びるときはどんどん進みますが、縮むときは亀のようにゆっくりです。
皮膚が戻るのは、皮膚細胞の代謝が進む45日目以降からであり、最大キャパシティの身体に合わせ伸びていた皮膚が(不要だと判断された部分から)徐々に減っていきます。
そのため、妊娠で大きくなったお腹の皮膚は出産後に急に戻りませんし、ダイエットで一気に体重が減ったのに皮膚はそのままです。
その皮膚が最大キャパシティのまま維持される弊害が、体型の目視による誤認識です。
例えば、10ℓ相当の商品と12ℓ相当の商品を20ℓサイズの袋へ入れた場合、重さを図らずに目視だけで判別するのは難しいでしょう。
体型の変化も同じことが言え、目視のみで脂肪量の変化を把握できない状態となっています。
妊娠前と出産後の皮下脂肪にそれほど差がなければ、時間はかかりますが徐々に戻っていくでしょう。
ただし、脂肪による皮膚の伸びは別です。
飢餓という有事に備えた脂肪蓄積機能の進化により、身体は食事の量と質には敏感です。
そのため、脂肪を増やす食事行動の繰り返しは、身体に対する「蓄えるだけ蓄えろ」の命令と同義であり、身体は皮膚のキャパシティを減らそうとはしないでしょう。
皮膚の伸びを戻したければ、「蓄えろ」の命令から、「動ける」の方に命令をシフトさせなければなりません。
「動ける」というのも有事への備えであり危機管理の機能です。身体にはその本能が十分に残っています。
もし繰り返される運動行動に対して皮膚が邪魔するなら、身体は優先して変化させます。
ダイエットに失敗する例では、体重ばかりに目が向き、運動プレッシャーを与えられていない傾向があります。「この運動行動ができる身体にしないと危ない」という危機本能への刷り込みをプラスアルファで加えることが重要です。
「脂肪を減らすために運動(トレーニング)しなきゃ」いう女性は多いのですが、運動は痩せる目的に適しておらず、パフォーマンス向上や怪我防止などの体力の向上・維持に適しています。
なぜなら、運動による燃焼は、脂肪よりも燃えやすい炭水化物が優先されるからです(※)。
通常時は脂肪と炭水化物を半分ずつ使うことで一日に必要な基礎代謝を補います。
運動時は脂肪と炭水化物の使用比率が変わり、ハードな運動をするほど炭水化物をより多く消費する比率になります。
例えば、5kmの散歩で約200kcal前後の消費ですが、半分以上が炭水化物の消費となるため、実際の脂肪燃焼は100kacl程度となる計算です。
上記より、運動で痩せようとせず、食事管理でのダイエットが現実的となります。
穀物系の食事を中心にし、炭水化物はご飯1杯程度、間食は数時間のインターバルを設けることで自然と脂肪は減ります。
なお、食事の炭水化物を減らすことを免罪符に、お菓子や菓子パン、お煎餅等の間食を許容するという矛盾行動をとることがあり注意がすべきです。
また、冷凍食品なら影響が少なそうと感じる方もいますが、防腐と解凍補助のためのに使用する大量の油が脂質の元となっており、適しているとは言えません。
炭水化物は、分子中に酸素を含んでおり燃焼しやすいが、貯蔵量は有限です。
通常2000kcal程度の量を水和(液体状)にて血液や筋線維、肝臓等に貯蓄しています。そのため、炭水化物を過剰摂取すると、ほとんどが脂肪として蓄積されます。
脂肪は、エネルギー価は9kcal/gとであり、貯蓄が無限大にできる点で優れています。
しかし、通常は脂肪と炭水化物の燃焼比率が1:1(半分ずつ)ですが、運動強度が上がるにつれ、燃焼効率の良い炭水化物を優先して燃焼させるようになります。
基礎代謝は年齢依存が大きく、運動・トレーニング、サウナ等によって向上する基礎代謝はおにぎり1個分もありません。また、10代と60代の平均値を比べても200kcal/日前後の差しかないため、やはり運動で痩せるより食事をコントロールする方が有効です。